
| Side1 | Side2 |
| Incantation | Hit Man(Live in Milan) |
| Masterplan | Living Dead |
| Head Banger | Sex Junkie |
| Summer Nite | Plasma Jam(Live in Milan) |
| Nothing | Pig is a pig |
| Fast Food Service | nil |
彼らのセカンドアルバム。アルバムタイトルはジョージ・オーエルの未来小説[1984]からきているのだろう。ビックブラザーが支配するプライバシーのない警察国家を予言しているのだが、1984年の渓谷の向こうとは何ともはや意味深である。このセンスは侮れない。
ジャケットは砂漠でクルマを爆破して、周りに白衣のガスマスクを着けた男達がのたうち回っている。空にはヘリコプターが舞い、相変わらずの格好のプラズマティックスが馬に乗って逃げている。ただただもの凄いとかしかいえない。
A面の1曲めは教会の鐘が鳴って呪文のような説教が続く中、ハモンドオルガンが響き渡っているだけというもの。続いて2曲目のマスタープランに雪崩れ込むが、フィルインが「ワン、ツー、ファックユー」だから恐れ入る。
ミニアルバムの[Metal Priestess]のマスタープランはライヴ版だがこれはスタジオ版。これと3曲目は典型的な彼等のハードコアパンク。圧倒的な音圧で迫ってくる。出色なのは4曲目のサマーナイト。パトカーのサイレンが鳴り響くいかにも暑苦しい夏の夜という感じで、ポップなメロディーといかしたバックコーラスでディスコに遊びに行く若者達を唄っている。アルバムに1曲は必ずこうしたスローな曲を入れている。
B面はイタリアのミラノでのライヴが2曲。観客の反応が物凄い。相当人気があったのだろう。ヒットマンは殺し屋、リビングデッドはこれはゾンビか?セックスジャンキーはセックスとクスリを死ぬまでやる奴とまあ物凄い唄だね。
最後にカントリーフレーバーでのどかに始まる[豚は豚]という曲も、突然怒濤のハードコアパンクに変わってジャーナリストや警察官を徹底的にコケにしまっくっている。非常に痛快だけれども清教徒的アメリカでは受けない、なぜカトリックのイタリアのミラノのライヴ盤なのかというのが分からない。これにがつんとやられると人生が狂うだろう。
やばくないロックなんてという意味でこれは象徴盤。